02/06/2026
【なぜ雨の日に、フィレオフィッシュが売れるのか?】
マクドナルドの店員のあいだではよく知られている現象があります。雨の日になると、フィレオフィッシュの売上が通常の1.5〜2倍に跳ね上がることがあるというのです。
水だから魚を連想する、雨宿りで客層が変わる、よく語られる理由ですが、それだけでは説明しきれないと思い、「フィレオフィッシュってどんなイメージ?」とまわりの人に聞いてみました。
返ってきた言葉は、「2つめに頼む」「あっさりしたい」「地味」「ふわふわ」。これらに共通しているのは、フィレオフィッシュが"調整役"として選ばれているということです。
実はこのメニュー、誕生の背景からして"調整"のために作られています。カトリック信者の多い地域で、金曜日は肉を食べないという習慣から来客が落ち込むという課題を解決するために生まれたメニューなのです。
そして雨の日。気分が沈み、自分を少し甘やかしたくなる。でも全力でジャンクフードに走るのも気が引ける。その微妙な感情にちょうどよく寄り添えるのがフィレオフィッシュなのかもしれません。
商品やブランドがどう選ばれるかは、企業側の意図だけでは決まりません。ユーザー自身の小さな感情や、言語化されていない印象のなかに、本質的な価値が隠れていることがあります。人の声に耳を傾けることが、ブランドを深く理解し、育てるための大きなヒントになります。
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