絵と字

絵と字 絵と字は、企業のブランディング、広告のアートディレクション、グラフィックデザイン、イベント企画・制作を中心としたコミュニケーションを提供するクリエイティブスタジオです。

🖋【少年団にも、ブランディングは必要なのか?】こんにちは、絵と字のチバです。前回は、「比較されなくなった時、ブランドは強くなる」というお話でした。今回は少し視点を変えて、企業ではない組織の話です。🏀 少年団にも、いろんな想いがある最近、子ど...
04/06/2026

🖋【少年団にも、ブランディングは必要なのか?】

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、

「比較されなくなった時、ブランドは強くなる」

というお話でした。

今回は少し視点を変えて、
企業ではない組織の話です。

🏀 少年団にも、いろんな想いがある

最近、
子どもの少年団に関わっているのですが、
少し考えていることがあります。

コーチも、保護者も、役員さんも、
多くはボランティアです。

みんな、
「子どもたちのために」
という想いで関わっています。

もちろん運営は大人の集団ですから
話し合いもありますし、
意見を交わす機会もあります。

でも、その中で気づいたことがありました。

🧭 同じ想いでも、言葉は少しずつ違う

話を聞いていると、
目指していることはみんな近いんです。

・子どもに成長してほしい
・仲間を大切にしてほしい
・スポーツを好きになってほしい

でも、その想いを表現する言葉は
少しずつ違ったりします。

例えば同じ「楽しさ」でも、

・プレーすることが楽しい
・成長することが楽しい
・勝つことが楽しい

人によって意味は変わります。

もちろん、
どれも間違いではありません。

でも、
役員交代や世代交代を繰り返す中で、
少しずつ解釈が変わっていくことはあるのかもしれないな、と。

🎯 言葉が揃うと、仲間も揃う

僕は、
ここに共通言語の価値があると思っています。

例えば、

「バスケを楽しむ団です」

という言葉ひとつでも、
その中身はさまざまです。

・仲間とプレーする楽しさなのか
・成長する楽しさなのか
・勝つ喜びなのか

その違いが共有されていないと、
入団する子どもや保護者は、
想像で判断するしかありません。

結果として、

「思っていたチームと違った」
「思っていた練習と違った」

そんなことも起こるのではないかと思います。

だからこそ、

・自分たちは何を大切にしているのか
・どんなチームでありたいのか

それを言葉にすることには意味があります。

共感した人が集まり、
コーチや役員が変わっても、
大切にするものが変わらない。

その積み重ねが、
チームの一体感につながるような気がします。

🔚まとめ

ブランディングというと、
会社や商品の話だと思われがちです。

でも本来は、
大切にしたい価値観を言葉にし、
その言葉に共感する人が集まり、
同じ方向を向いて進んでいくための仕組み。

少年団も、企業も、
人が集まる営みという視点では
実はあまり変わらないのかもしれませんね。

さて次回は、

🖋「理念はあるのに、なぜ伝わらないのか?」

をテーマに、

企業でよく起こる
“インナーブランディングの難しさ”
について考えてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋【比較されなくなった時、ブランドは強くなる】こんにちは、絵と字のチバです。前回は、無印良品の話でした。無印は商品単体ではなく、売り場や空気感まで含めて「無印らしい体験」を設計している。だから価格やスペックだけではない、別の理由で選ばれてい...
28/05/2026

🖋【比較されなくなった時、ブランドは強くなる】

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、無印良品の話でした。

無印は商品単体ではなく、
売り場や空気感まで含めて
「無印らしい体験」を設計している。

だから価格やスペックだけではない、
別の理由で選ばれているんですよ。

そんなお話でした。

今回は、その続きです。

🧭 多くの会社は「勝ち方」を考える

お仕事で打ち合わせなんかをしていると
こんな言葉を聞くことがあります。

・もっと安くしないと
・機能を増やせばいいんじゃ
・とにかく目立たせたい

でも、それだけで戦うとどうしても

・価格
・性能
・規模
・知名度

こういったことで比較されます。

ただ、基本的に比較競争は、
資金力のある大きな会社が強いです。

🏠 比較されるほど、“条件”で選ばれる

例えば、
同じような商品やサービスが並ぶと、
最後は

・どちらが安いか
・どちらが便利か
・どちらがお得か

そんな判断になりやすいです。

でも、僕ら自身を振り返ると、
全部がそうではない気がしませんか?

少し高くても、この商品が好き。
少し遠くても、この店に行きたい。

理由を聞かれると説明しづらいけれど、
「なんか、ここがいい」
そんな選び方をした経験、ありませんか?

🎯 ブランドは、“選ばれ方”を設計する

ここで大切なのは、
他社に勝つことではなく、
「自分たちが、どんな理由で選ばれたいか」
です。

「誰に、どんな価値を届けるか」
を整理していくと、
比較軸そのものが少しずつ変わっていきます。

🧩 小さなブルーオーシャンをつくる

中小企業は、
大手と同じ戦い方をしてはいけません。

・誰のために存在するのか
・何をやらないのか
・どんな価値を届けたいのか
・どう覚えてほしいのか

を決めていきましょう。

競争に勝つより、選ばれ方を育てる。

その積み重ねが、
価格やスペックだけではない、
指名につながっていきます。

🔚まとめ

強いブランドは、
選ばれる理由を持っています。

商品やサービスを磨くことも大事。

でも同時に、
「なぜ、あなたから買うのか?」
という問いにも向き合ってみましょう。

その答えが少しずつ見えてくると、
競争のステージから外れ、
攻め方が少しラクになるはずです。

さて次回は、

🖋「少年団にも、ブランディングは必要なのか?」

をテーマに、

企業ではない組織だからこそ見えてきた、
“共通言語”の大切さについて、
少し考えてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋【無印良品は、なぜ“地味”なのに強いのか?】こんにちは、絵と字のチバです。前回は、商品やサービスの価値は、単体ではなく環境(文脈)で決まるというお話をしました。同じモノでも、誰に、どこで、どんな状況で届けるかで、価値の感じ方は変わる、とい...
21/05/2026

🖋【無印良品は、なぜ“地味”なのに強いのか?】

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、

商品やサービスの価値は、
単体ではなく環境(文脈)で決まる

というお話をしました。

同じモノでも、
誰に、どこで、どんな状況で届けるかで、
価値の感じ方は変わる、ということを
飲みかけの水に例えました。

今回はその延長として、
“意味”で選ばれるブランドの代表例、
無印良品について考えてみたいと思います。

🧺 無印良品は、なぜ印象に残るのか?

無印良品の商品は
皆さんご存知だと思いますが、
よく見るとかなりシンプルです。

・白(薄クリーム?)
・余白
・最低限の情報

なのに、不思議と記憶に残る。

店に入った瞬間の空気感や、
並び方、素材感まで含めて、

「あ、無印っぽい」

と感じる人も多いのではないでしょうか。

⚔️ 無印は「商品単体」で戦っていない

コンビニや量販店では、
たくさんの商品が並びますよね。

その環境では、

・派手な色
・大きな文字
・強いコピー
・価格訴求

が有利になりやすいです。

つまり、
「比較される前提の戦い」
と言えます。

一方で無印良品は、
少し違うように思います。

無印の特徴は
「自分の売り場を持っている」
ということです。

つまり、商品だけではなく、

・売り場
・空気感
・素材感
・接客

すべてを、
「無印良品らしさ」
につなげていくことができます。

これは、
商品を選んでいるというより、
無印という体験を選んでいる。

そんな状態に近いのでは、と思います。

🏠 無印の強さは、「比較されない環境」

もちろん、無印にも競合はあります。
(むしろ無印をベンチマークにしてる店もチラホラ…)

でも店内に入ると、
他社商品と横並びで比較されることは
ありません。
だって、他社の商品はありませんから。

目立つことより、
統一すること。

競争することより、
世界観を崩さないこと。

その積み重ねが、
結果として価格やスペックだけではない
選ばれ方につながっているように感じます。

🧩 中小企業が学べること

これは中小企業にも、
大きなヒントがあります。

大手と同じ土俵で、

・価格競争
・スペック競争
・認知量競争

を続けるのは、
なかなかしんどいものがあります。

だからこそ、

「誰に、どんな価値を届けるのか」

を絞る。

そして、

・どんな価値観を大切にするのか
・何を“らしさ”とするのか
・どんな人に深く届けたいのか
・どんな環境で戦うのか

を整理していく。

戦い方だけではなく、
戦う場所も設計する。

小さくても、
自分たちらしい土俵を選ぶ。

これは以前お伝えした弱者戦略でもあり、
ブランディングの考え方にも近いのではないでしょうか。

🔚 まとめ

無印良品の強さは、
商品力だけではなく、

“比較されにくい環境”

そのものを育ててきたことにも
あるのかもしれません。

だから、
価格やスペックだけではない、
意味や共感で選ばれる。

強いブランドは、
競争に勝った会社というより、

自分たちらしい選ばれ方を
見つけた会社なのかもしれませんね。

さて次回は、

🖋「ブランドは、比較されなくなった時に強くなる」

をテーマに、

価格競争やスペック競争から抜け出し、
“指名される状態”をどう作るのか。

中小企業の弱者戦略も踏まえながら、
掘り下げてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋 【飲みかけの水を10万円で売るには?】こんにちは、絵と字のチバです。前回は、・共感を生むヒーローズジャーニー・価値を伝えやすくするBPAストーリーなど、“伝わる物語”には型がある、というお話をしました。今回は、前回のコラムの最後で触れた...
14/05/2026

🖋 【飲みかけの水を10万円で売るには?】

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、

・共感を生むヒーローズジャーニー
・価値を伝えやすくするBPAストーリー

など、
“伝わる物語”には型がある、
というお話をしました。

今回は、前回のコラムの最後で触れた

「価値は、商品そのものだけで決まるわけではない」

という考え方について掘り下げてみます。

突然ですが──

「あなたは飲みかけの水を10万円で売れますか?」

普通に考えれば、かなり難しいですよね。

コンビニで100円程度で買えますし、
なんなら飲みかけですし。

でも、もしその相手が──

“サハラ砂漠のど真ん中で
3日間水を飲めていない大富豪”

だったらどうでしょう?

💧 商品は同じ…でも、価値は違う

ここで重要なのは、

水そのものは
何も変わっていない、
ということです。

変わったのは、

・誰に
・どこで
・どんな状況で

届けるか。

つまり価値とは、
モノ単体ではなく、
文脈によって大きく変わる、
ということです。

🧭 多くの会社は、「商品を変えよう」とする

売れないとき、

・機能を増やす
・価格を下げる
・豪華にする
・差別化を増やす

そんな方向に進みがちです。

もちろん、商品改善も大切です。
でも実際には、

「誰にとって、どんな意味があるのか」

が整理されていないことで、
本来の価値が伝わっていないケースも
少なくありません。

🎯 ブランディングとは、“意味”の設計

ブランドとは、
ロゴや見た目だけではなく、

「これは自分に必要だ」
「これは自分に合っている」

と思ってもらうための、
意味設計でもあります。

つまり、

価値そのものを
変えるというより、
価値の伝わり方を
設計すること。

これもブランディングの
本質のひとつではないでしょうか。

🔚 まとめ

良い商品なのに売れない。

その原因は、
商品力不足ではなく、

「誰に、どんな価値として届けるか」

が整理されていないだけ、
ということもあります。

同じモノでも、

・相手
・状況
・文脈
・伝え方

によって、価値は変わる。

だからこそ、

“良いものを作る”だけではなく、
“選ばれ方を設計する”

ことが重要なのだと思います。

さて次回は、

「無印良品は、なぜ“地味”なのに強いのか?」

をテーマに、

商品そのものではなく、
世界観や意味設計によって
選ばれるブランドについて
掘り下げてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋 【“伝わる物語”には、型がある】こんにちは、絵と字のチバです。GW明けましたね。どんな連休を過ごしましたか?僕は、GW前に実家へ帰省してしまったので、GWはあまり遠くへは出かけず、子どもの少年団の付き添い三昧でした。さて。前回は、スペッ...
07/05/2026

🖋 【“伝わる物語”には、型がある】

こんにちは、絵と字のチバです。

GW明けましたね。
どんな連休を過ごしましたか?

僕は、GW前に実家へ帰省してしまったので、
GWはあまり遠くへは出かけず、
子どもの少年団の付き添い三昧でした。

さて。

前回は、
スペックや価格だけではなく、

「なぜ、それを届けたいのか」

という背景や想いが、
共感や信頼につながる、
というお話をしました。

では──

そのストーリーは、
どう組み立てれば
より“伝わりやすく”なるのでしょうか。

今回は、
代表的な2つのストーリー構築手法を
ご紹介します。

1️⃣ ヒーローズジャーニー(神話の法則)

映画や漫画、アニメなど、
人の心を動かす物語には、
共通する流れがあります。

01. うまくいかない現実

02. 出会いや気づき

03. 挑戦と成長

04. 困難を乗り越える

05. そして誰かを救う

という流れです。

たとえば、
ただ「冷凍食品始めました!」と語る
お弁当屋さんがいたとして。

それを…

「忙しい共働き家庭に、
手軽で温かい食事を届けたい」

という社会課題への想いから、
素材や味にこだわった冷凍食品が生まれ、
忙しい家庭の食卓を支える存在になる。

と伝えると、

・課題や不便がある
・気づきや使命感が生まれる
・挑戦を重ねる
・新たな価値になる

という流れによって、
商品やサービスに
共感を持てたりしませんか?

自社の商品やサービス、企業価値を語るとき、
ぜひヒーローズジャーニーを意識してみてください。

2️⃣ BPAストーリー

こちらは、
商品やサービスの価値を
伝えやすくする型です。

・Before(どんな課題があったか)
・Process(なぜ生まれたか)
・After(どう変化したか)

たとえば、

「グルテンフリーのパンです」

だけでは、
特徴説明で終わることがあります。

ですが、

「小麦アレルギーの子どもでも、
安心して食べられるパンを
当たり前にしたかった」

という背景や想いが加わることで、

“子どももパパ・ママも安心できるパン”

として、
価値がより伝わりやすくなります。

このように、

・どんな課題があったのか
・なぜ作ろうと思ったのか
・どう価値へ変わったのか

まで伝えることで、
商品への共感や理解は
深まりやすくなります。

🔚 まとめ

良い商品やサービスでも、
伝わり方によって、
価値の届き方は変わります。

・共感を生むヒーローズジャーニー
・価値を伝えやすくするBPAストーリー

こうした型を知ることで、
理念や想いも、
より伝わりやすい形になります。

そして実は、
価値というのは、
商品そのものだけで
決まるわけではありません。

同じモノでも、
「誰に」「どこで」「どう伝えるか」
によって、
価値は大きく変わるのです。

ということで次回は、

「飲みかけの水を10万円で売るには?」

という有名な問いをもとに、

“価値の正体”について、
もう少し踏み込んでみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋 「なぜ、物語(ストーリー)が必要なのか」こんにちは、絵と字のチバです。前回は、“らしさ”や曖昧な感覚を引き出すために、質問や比喩が有効だというお話をしました。では──引き出したその想いや価値観を、どうすれば相手に“伝わる形”にできるのか...
30/04/2026

🖋 「なぜ、物語(ストーリー)が必要なのか」

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、
“らしさ”や曖昧な感覚を引き出すために、
質問や比喩が有効だというお話をしました。

では──

引き出したその想いや価値観を、
どうすれば相手に“伝わる形”にできるのか。

そこで必要になるのが、物語…つまり「ストーリー」です。

🎯 人は“正しさ”だけでは動かない

商品やサービスを伝えるとき、

・安いです
・高品質です
・機能的です
・こだわっています

と、機能や損得を一方的に語りがちです。

でも、それだけでは
「良さそう」
で終わってしまうことも多いのです。

なぜなら人は、
「事実やスペックだけで意思決定しているわけではないから」
なんですね。

これまでのコラムでも触れてきた通り、
人は“感情”や“共感”によって、
心を動かされます。

つまり、「何を売っているか」だけでなく、

「なぜ、それを届けたいのか」

この背景が、ブランドには重要です。

🧭 ストーリーは”スペック”ではなく“意味”が伝わる

たとえば、
「無添加のジャムです」
という説明だけより、

「子どもに安心して食べさせられるものが
少ないと感じていて、親として本当に
納得できるものを作ろうとした」

という背景がある方が、
その商品に込められた意味が
伝わりやすくありませんか?

同じ商品でも、
“存在理由”が加わることで、
単なるモノから、
共感できる価値へと変わります。

💬 想いをストーリーにすることで伝わりやすく

伝わるストーリーには、
共感や信頼が生まれやすい”流れ”があります。

となれば、理念や想いを整理し、
ストーリーとして設計することで、
より伝わりやすくなるのではないでしょうか。

・なぜこの会社が存在するのか
・なぜこの商品を届けたいのか
・どんな課題や想いから生まれたのか

これらがストーリーになることで、
人に理解してもらいやすくなり、
共感しやすくなります。

ぜひ、ブランディングを進める際に
自分たちの想いをストーリーに
置き換えてみてください。

🔚 まとめ

人は、事実や損得、スペックだけではなく、
意味や背景のある物語に心を動かされます。

ストーリーの作り方といえば、
”起承転結”が代表的でしょうか。

ですが、それだけでは共感が生まれづらいこともあります。

次回は、
“伝わるストーリー”をつくるための
2つの手法をお伝えします。

次回もお楽しみに!

🖋 「質問がうまい」と言われた話こんにちは、絵と字のチバです。前回までで、「共感」や「自分ごと化」について整理してきました。今回は少しライトに、コミュニケーションのお話です。先日、初対面のクライアントさんとの打ち合わせで、こんなことを言われ...
23/04/2026

🖋 「質問がうまい」と言われた話

こんにちは、絵と字のチバです。

前回までで、「共感」や「自分ごと化」について整理してきました。

今回は少しライトに、コミュニケーションのお話です。

先日、初対面のクライアントさんとの打ち合わせで、
こんなことを言われました。

「質問がうまいですね」と。

正直、そんな自覚はなかったので驚きました。

🎯 どんな質問だったのか

パッケージデザインの打ち合わせの終盤で、
僕はこんなことを聞きました。

「この商品って、国に例えるとどこっぽいですか?」

少し驚かれつつも、クライアントさんはある国を挙げました。
そしてそれが、僕のイメージと一致していたのです。

そこで、
「であれば、共通認識はできていますね」
とお伝えしました。

その流れで、
「質問がうまいですね」
と言われた、という流れです。

🧭 ポイントは“うまさ”ではない

ここで大事なのは、質問のテクニックではないと思っています。

どちらかというと、

「言葉にしづらい感覚を、別の形で引き出した」

ということではないかな、と。

クリエイティブディレクター 水野学さんも、

「“らしさ”を捉えるときは、全く別のものに例えると良い」

と著書に記されています。

今回で言えば”国”という比喩。

一度別の世界に置き換えることで、
曖昧だったイメージが共有しやすくなります。

📐 言葉にしづらいときのコツ

ブランディングの現場でも、
「自分たちらしさ」を言葉にしようとしたときに、
手や思考が止まることはよくある話。

そんなときは、

・時代だったらいつっぽい?
・動物だったら何っぽい?
・国だったらどこの国っぽい?

というように、一度まったく別のものに置き換えてみましょう。

直接言葉にしようとするよりも、
意外とスムーズにイメージが出てくることがありますよ。

🔚 まとめ

今回の話は、「どう引き出すか」という話でした。

ただ、引き出しただけでは、
まだ“伝わる”状態にはなっていません。

そのイメージをどう整理し、どう相手に届けるのか。

ここで初めて、
「ストーリー」
という考え方が必要になってきます。

次回は、
「なぜストーリーが必要なのか」
というテーマで、ブランディングの視点から、
その理由を整理してみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋 自分ごと化は設計できるのか?こんにちは、絵と字のチバです。ここまでの話で、・人は「共感」で選ぶ・共感の起点は「自分ごと化」・その入口をつくるのが「見た目」という流れでお話してきました。今回はシリーズの最後に、「自分ごと化は、設計できるの...
16/04/2026

🖋 自分ごと化は設計できるのか?

こんにちは、絵と字のチバです。

ここまでの話で、

・人は「共感」で選ぶ
・共感の起点は「自分ごと化」
・その入口をつくるのが「見た目」

という流れでお話してきました。

今回はシリーズの最後に、
「自分ごと化は、設計できるのか?」
について考えてみましょう。

🎯 まず、センスの問題なのか?

「これは刺さる」「これは刺さらない」

こういう話になると、
どうしても“センス”の話に寄りがちです。

でも、ここまで整理してきた流れを見ると、
少し違う見方ができるのでは、と考えています。

🧩 自分ごと化の正体

自分ごと化は、突然起きる“奇跡”ではありません。

・自分に関係がありそうだと感じる
・状況や悩みが一致する
・言葉や見た目に違和感がない

こういった要素が重なったときに、
結果として起きる“認識の変化”です。

つまり、自分ごと化は

「起こすもの」ではなく
「起きやすい状態をつくるもの」

だと考えた方が自然ではないでしょうか。

🛠 自分ごと化し”やすく”なるように設計する

ここが重要なポイントです。

自分ごと化そのものは、
相手の頭の中で起きることなので、
完全にコントロールすることはできません。

ただし、

・誰に向けるのかを明確にする
・どんな状況の人なのかを具体化する
・その人の言葉で表現する
・見た目で“関係がありそう”と伝える

こういった要素は、
意図的に設計することができます。

そして、この設計の精度が高いほど、
自分ごと化は起き”やすく”なるはずです。

📉 なぜ伝わらないのか

逆に言えば、

「誰に向けているかわからない」
「言っていることは正しいけど遠い」
「自分とは関係なさそうに見える」

こういう状態では、
どれだけ良いことを言っていても、
自分ごと化は起きません。

これは何を語るかというより、構造の問題だと思います。

📐 ブランディングとデザインの役割

ここでようやく、
ブランディングとデザインの役割に繋がります。

これまでの話でお伝えしてきた通り、

ブランドとは、
信頼と共感であり、約束です。

ブランディングは、
「誰に、どんな約束をするのか」を定めること。

デザインは、
その約束が「自分に関係がある」と
伝わる形にすること。

この両輪が揃って初めて、自分ごと化は機能します。

🔚 設計するという選択

自分ごと化は、完全にはコントロールできません。

でも、偶然に任せるものでもありません。
構造を整えれば、起きる確率は大きく変わります。

そして正直なところ、これを一人でやりきるのはなかなか大変です。

だからこそ、
自分たちで試行錯誤するという選択もあれば、
我々のような外の視点と一緒に組み立てていくという選択もあります。

どちらが正解という話ではありませんが、
「なぜ伝わらないのか」が構造として見えるだけでも、
次の一手は変わってくるはずです。

さて、「共感」から始まった話を、
今回で整理してみました。

次回は、話の軸を変えて少し軽めに。

先日クライアントを打ち合わせをしている中で、
「質問がうまいですね」
と言われました。

自分には全くそんな気はなかったのですが、
なぜそう思われたのかが気になり、
コミュニケーションの視点で
考えてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

🖋 見た目が9割である、本当の理由こんにちは、絵と字のチバです。前回は、人は「正しさ」ではなく「共感」で選ぶ、という話をしました。そしてその起点にあるのが、「自分ごと化」でした。今回は、そのさらに手前の話です。その“自分ごと化”は、どうやっ...
09/04/2026

🖋 見た目が9割である、本当の理由

こんにちは、絵と字のチバです。

前回は、人は「正しさ」ではなく
「共感」で選ぶ、という話をしました。

そしてその起点にあるのが、
「自分ごと化」でした。

今回は、そのさらに手前の話です。

その“自分ごと化”は、どうやって起きるのでしょうか。

👀 そもそも「見られていない」

どれだけ良い商品でも、
どれだけ正しいことを言っていても、
見られていなければ、存在していないのと同じです。

少し極端かもしれませんが、
意外とよく起きていることだと感じます。

・ちゃんと考えている
・価値もある
・伝える努力もしている

それでも、見られていない。
つまり、土俵に立てていない状態です。

🧠 人は「見た目」で判断している

では、人は何をきっかけに“見る”のでしょうか。

それが、見た目です。

ただしこれは、
かっこいいとか
おしゃれとか
そういう話ではありません。

もっと手前の、
「自分に関係がありそうか」
という判断です。

人は無意識に、
「これは自分に関係がある」
「これは関係がない」
と振り分けています。

その最初の判断を担っているのが、見た目なのです。

🔗 見た目は「読むかどうか」を決める

前回、問題が言葉になったときに
「それ自分のことだ」と気づく、という話をしました。

でも実際には、その前に
”そもそも見ていない”
という壁があります。

見た目は、その情報を“読むかどうか”を決めるスイッチです。

見た目で関係がありそうだと感じる

初めて中身を読む

そこで自分ごと化が起きる

という順番ですね。

💡 デザインの役割

ここでのデザインの役割は、
良く見せることではありません。
理解されることです。

誰に向けたものなのか
どんな状況の人に関係があるのか

それが一瞬で伝わること。
それによって初めて、

「あ、これは自分に関係があるかもしれない」

と感じてもらえる。

少なくとも僕は、そこが一番重要だと考えています。

📌 見た目の先にあるもの

見た目が9割、と言われると
表面的な話に聞こえるかもしれません。

でも実際には、

自分ごと化 → 共感 → 信頼

そのすべての入口になっています。

見られなければ、伝わらない。
伝わらなければ、共感は生まれない。

だから見た目は、
単なる装飾ではなく、
認識の入り口だと思うのです。

さて次回は、

「自分ごと化は設計できるのか?」

というテーマです。

伝わる人と伝わらない人の違いは、
センスではなく構造にあるのかもしれないな、と思っています。

次回もお楽しみに!

🖋 なぜ人は「正しい」ではなく「◯◯」で選ぶのかこんにちは、絵と字のチバです。世の中には、・良い商品・ちゃんとしたサービス・正しい提案なのに、選ばれないものがたくさんあります。一方で、少し高くても「あの会社にお願いしたい」と選ばれることもあ...
02/04/2026

🖋 なぜ人は「正しい」ではなく「◯◯」で選ぶのか

こんにちは、絵と字のチバです。

世の中には、

・良い商品
・ちゃんとしたサービス
・正しい提案

なのに、選ばれないものがたくさんあります。

一方で、少し高くても

「あの会社にお願いしたい」

と選ばれることもあります。

この違いは何なのか。

多くの人は、商品の差や価格差だと考えますが、
その前にあるのは、

「共感されているかどうか」

ではないかと思っています。

🧠 正しいだけでは、人は動かない

商品やサービスを選ぶとき、
人は必ずしも合理性だけで判断していません。

もちろん性能や価格も見ますが…

でも最終的には、

・わかってくれている気がする
・自分に合っている気がする
・この会社なら信じられる気がする

という感覚が大きく影響しませんか?

つまり人は、

「正しいものではなく
自分に関係があると感じたもの」

に動かされやすいのです。

🔗 「自分ごと化」が共感を生む

前回の話とつながりますが、
問題が言葉になったとき、人は初めて

「あ、それ自分のことだ」

と気づきます。

この「自分ごと化」が起きた瞬間に、
共感が生まれます。

つまり、

問題を言語化する

自分のことだと認識する

この会社は自分を理解していると感じる

という流れです。

ここで初めて、ただの情報が“意味”に変わるのです。

💰 共感が、価格を超える理由になる

価格競争が起きるのは、
他との違いがよくわからないときです。

でも、

・自分の悩みを理解してくれている
・自分に合っていると感じる

こうなると、比較の軸が変わります。

つまり価格を超えるとは、

高く売ることではなく、
“この人にお願いしたい理由”がある状態

です。

その中心にあるのが、共感です。

🧭 共感は、信頼の入口

ブランドとは、
信頼と共感を生み出す約束です。

約束があり、
それが相手の悩みと重なったとき共感が生まれる。

そして、その約束が守られたとき信頼になる。

だから共感は、ふんわりした感情ではなく、

「信頼の入口」

とも言えるのではないでしょうか。

📌 正しさの先にあるもの

正しいことを言うだけでは、人は動きません。

でも、

「これは自分のことだ」

と感じたとき、人は初めて心を動かします。

ブランドが価格を超える理由は、この

“自分ごと化 → 共感 → 信頼”

の流れにあるのだと、僕は考えています。

さて、次回のテーマは、
「見た目が9割」
というお話です。

え、約束やら共感やら信頼はどこいった…?
結局見た目かい!と言われそうですが…

ではなく、見た目は、
「自分に関係ありそうか」
の判断装置ですよ、というお話です。

次回をお楽しみに!

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