03/09/2026
🖋【「センス」とはなにか】
こんにちは、絵と字のチバです。
前回は、
「カッコいいデザインはいいデザイン?」
というお話でした。
カッコよくすること自体が
デザインの目的ではない。
でも、人は美しいものに惹かれるから、
誰かに何かを届けるために、美しくする。
僕はそんなふうに考えてますよ、というお話です。
では、その「美しい」を判断する力って、
いったいどこから来るのでしょうか。
よく「あの人はセンスがある」と言いますよね。
センスという言葉には、
どこか生まれ持った才能のような
イメージがあります。
でも僕は、ちょっと違うんじゃないかな、と思っています。
📚 センスは、あとから磨くことができる
僕が敬愛するクリエイティブディレクター、
水野学さんの著書に
『センスは知識からはじまる』という本があります。
タイトルの通り、
センスは特別な人だけが持っているものではなく、
知識を蓄えることで磨くことができる。
という内容ですが、
僕もこの考え方にはとても共感しています。
デザインをしていると、
「こっちの方がいいな」
「この文字は、もう少し小さい方がいい」
「なんか、この余白は気持ち悪い」
そんな判断をすることがよくあります。
理由を聞かれると、
「なんとなく」
としか言えない判断もあります。
でもよく考えてみると、
本当に「なんとなく」なのかというと、
たぶん違うんですよね。
これまでにたくさんのデザインを見てきて、
自分でも実際につくってきて。
その中で身についた知識や経験があるから、
考えるより先に
「こっち」
と判断できるのだと思います。
🧠 センスがある人は、判断材料が多い
これはデザインに限らず、
料理やファッションなどでも
似たようなことがあると思います。
詳しい人って、
ちょっとした違いに気づきませんか?
その人だけに見える何かがあるというより、
見分けるための知識を
たくさん持っているからではないでしょうか。
だとすると「センスがある人」というのは、
感覚だけで選んでいる人ではなく…
たくさんの判断材料の中から
適切なものを選ぶことができる人
なのではないでしょうか。
だから、センスは「ある・ない」ではなく、
磨いていくものなのだと思います。
✨ 「見る目」は、誰でも磨ける
これは、デザイナーだけの話でもありません。
たとえば経営者が、
自社のWebサイトや広告を見て、
「なんとなく好き」
「自分の好みじゃない」
だけで判断するのと、
「うちの会社が伝えたいことに合っているか」
「お客様にはどう見えるだろう」
と考えて見るのとでは、
同じデザインでも見え方は変わるはずです。
デザインについて専門的に学ばなくても、
いろいろなものを見て、
「なぜ自分はこれを良いと思ったんだろう?」
と少し考えてみる。
そんなことの積み重ねでも、
見る目は変わっていくのではないかと思います。
📝 まとめ
センスは、生まれ持った才能ではなく、
知識や経験によって磨いていけるもの。
「センスがない」と思っている人も、
まだ判断材料を持っていないだけなのかもしれません。
では逆に。
見る目を磨けば、誰でもプロと同じように
デザインできるでしょうか。
今はCanvaのような便利なツールもあって、
専門的なソフトを使えなくても、
かなりきれいなものがつくれますよね。
それでもやっぱり、
プロがつくったものとは何かが違う。
その違いはどこにあるのでしょう。
次回は、
「なぜ素人のデザインは、“なんとなく”伝わらないのか?」
について考えてみたいと思います。
次回もお楽しみに!